解体工事の廃棄物はどう処分する?一般ごみとは違うの?

解体工事の知識

建物を解体することによって、大量の廃棄物が出ます。その廃棄物の処理費用は解体工事の中でも最も費用がかかるものです。しかし、廃棄物処理費用は抑えることが可能なので、今回は廃棄物処理費を抑えるポイントをお教えします!

廃棄物処理費が高額な理由

そもそも、解体工事で発生した廃棄物が高額になるのはなぜだかご存知でしょうか?それは、解体工事によって出た廃棄物は「産業廃棄物」に該当するからです。

産業廃棄物とは

事業活動によって生じる20種類の廃棄物が該当し、それらの廃棄物には分別やリサイクルが義務付けられており、適切な処理を行わないと行政処分を受けることになります。解体工事に伴って発生する主な産業廃棄物は下記の通りです。

  • コンクリート、アスファルト、瓦礫類
  • 紙クズ
  • 布類
  • 木くず
  • 繊維くず
  • 金属くず
  • プラスチック類
  • ガラス、陶器類

紙類や布に関しては一般ごみとして出せるような物でも、業者が処分すりことによって「産業廃棄物」の扱いとなります。

一般廃棄物とは

私たちの日々の暮らしの中で発生する廃棄物のことを「一般廃棄物」といい、「生活系一般廃棄物」とも呼ばれています。主に可燃ごみや粗大ごみなどといった、自治体が責任を持って処理する廃棄物のことです。産業廃棄物以外の廃棄物が一般廃棄物であるとも定義されています。

家庭ごみとして処分できるものは?

解体工事の中で、産業廃棄物として排出されたごみの中にも家庭ごみとして処分することで、解体費用を抑えることができるものもあります。

リサイクル家電

「家電4品目」に該当する、エアコン・冷蔵庫・テレビ・洗濯機は「家電リサイクル法」に基づいて処分しなくてはなりません。これらを処分するには、購入元の店舗や自治体が提携している業者に引き取り依頼を出すほかに、指定の場所に持ち込む方法が地域ごとに決まっているのであらかじめ調べておくことが大切です。

また、建物の解体時にエアコンなど取り付けられている家電がある場合は撤去費用が大幅に加算されてしまう可能性も考えられます。

家具

解体する建物内に家具を残したままにしておくと、残置物として撤去費用が発生します。そのままにせず、粗大ゴミに出すなどの方法で自分で処分するのも1つの手段です。

また、木製の家具やスチール製の家具については解体業者が他の産業廃棄物と一緒に処分することで、自分で処分するよりも費用を安く済ませられることもあります。そのように、自分で処分せずに解体業者に処分を依頼する場合には事前によく打ち合わせをして、見積もりを出し、自分で撤去した場合の費用と比較するのが良いでしょう。

パソコン

パソコンについては「資源有効利用促進法」の対象に指定されており、家庭で使用していたパソコンとして処分する場合には、メーカー問い合わせ窓口から回収を申し込みましょう。

他にも、回収業者に処分を依頼する方法や中古品の買取業者に買取を依頼す方法もあります。自治体によっては回収ボックスを設置していることもあるので、対象の自治体のホームページなどを確認するのも良いでしょう。

パソコンの内部には保存されたデータに個人情報が残っていることもあるので、情報流出を避けるためにも、データはすべて消去してから処分することが重要です。

食器などの陶器類

食器などの陶器は、家庭から出る不燃ごみとして処分可能です。状態によっては、リサイクルショップで買い取ってもらったり、フリマサイトの出品もおすすめです。

書類などの紙類

書類などの紙類については、解体業者に処分を依頼すると割高になってしまう傾向にあるので、資源ごみとして自治体などに回収してもらうのがおすすめです。しかし、一般家庭ではなく事業で排出された古紙に関しては自治体で回収できないことがほとんどですのでご注意ください。

衣類などの布類

衣類などの布類についても、解体業者に処分してもらうとなると費用が加算されてしまいます。特にカーペットは処分費用が割高の傾向があるので、自分で処理したほうが費用を抑えられます。

布類は分別することによって普通ごみや資源ごみとして手軽に処分可能なので、自治体の処分方法に従ってごみの日に出しましょう。

プラスチック類

プラスチック類についても、家庭ごみとして処分可能なので、自治体のルールに従って処分しましょう。一般的にプラスチックごみとして回収されるのは「プラマーク」のついている容器や包装類が対象です。プラマークのないものは、生活ごみとして処分しましょう。

廃棄物処理の注意点

ごみ類の回収にはシーズンによって時間がかかってしまうことも想定できます。なので、解体工事のスケジュールに合わせて事前に余裕を持って処分をすすめましょう。

また、解体業者に処分を依頼する場合にも注意が必要です。「一般廃棄物処理」の許可を持っていない業者にすべての廃棄物の処理を任せてしまうと、一般ごみであっても、廃棄物処理扱いになってしまい、廃棄物処理費用が跳ね上がってしまいます。「産業廃棄物処理」の許可しか持っていない業者も多く存在するので、事前に確認しておきましょう。

まとめ

今回は解体工事において発生するごみの種類や自分での処理方法について解説しました。処分方法を見極めることで費用は抑えることが十分可能です。

高崎市や前橋市をはじめ、群馬県内で解体工事をご検討中の方はまっすぐ解体にお気軽にご相談ください!無料でお見積もりいたします。

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